皆さん、こんにちは。
茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。
電気工事は非常に専門性が高く、高度な知識と技術を必要とする工事です。特に工場やビルといった大規模な建物の場合は、小規模な建物よりもさらに高度なスキルが必要とされます。
当然、工事に必要な資格も違ってくるため、適切な資格を保有している業者に工事を依頼しなければなりません。そこで今回は、建物の規模による電気工事の内容の違いや、大規模電気工事に必要な資格について解説します。
■工場やビルなどの大きな建物と、戸建住宅のような小さい建物の電気工事は何が違う?
何となくイメージできるかと思いますが、工場やビルなどの大きな建物と、戸建住宅のような小さな建物では、設置される電気設備に大きな違いがあります。そのため、設置後のメンテナンスも含めて、必要な電気工事にも違いが生じます。それぞれどのような電気工事を行うのかを見ていきましょう。
・大規模な建物の電気工事
大規模な建物には、大規模で複雑な電気設備が数多く設置されています。たとえば、工場やオフィスビルには、とにかく大量の電力が必要です。そこで、電力会社から高圧電力を受電するための高圧受電設備や、その高圧電力を低圧に変換するための変電設備を設置します。
また、広さに見合った多数の照明設備や空調設備、モーターにコンプレッサーといった動力設備、生産ライン関連の設備なども必要です。さらに、施設によっては特殊で専門性の高い設備を設置する場合もあります。
大規模な施設では、こういった多種多様な電気設備を整備し、電力の供給ラインも多様な負荷に耐えられるようにしなければなりません。そのため、設計から施工、メンテナンスまで、非常に高度な電気工事のスキルが要求されます。
・小規模な建物の電気工事
小規模な建物の電気系統は、大規模な建物に比べてシンプルです。まず、使用する電力の量自体がそれほど多くないため、100Vや200Vといった低圧で受電するのが基本で、高圧受変電設備は必要としません。また、設置される電気設備も、コンセント・エアコン・照明・その他家電といった一般的なものばかりです。
そのため、小規模な建物の電気工事は、専門的な知識をそれほど必要としません。もちろん、施工や管理・監督には資格が必要ですが、経験年数がそこまで長くない人でも十分対応できます。
■大規模電気工事には、小規模な工事とは違う資格が必要!
大規模電気工事を行う上で、非常に重要なのが資格です。通常、戸建住宅や小さな商店といった小規模な建物の電気工事は、「第二種電気工事士」の資格があれば行うことができます。
しかし、工場やビルといった大規模な建物の電気工事を行うためには、「第一種電気工事士」など他の資格が必要になります。大規模な電気工事は高圧電流を扱い、感電・停電・火災といった事故のリスクが非常に高いため、より高度かつ厳格な安全対策と工事の管理、そして施工スキルが求められるからです。
こういった資格を持たない者が電気工事を行うことは法律で禁じられており、行った業者は処罰されます。また、依頼した側も行政処分の対象になったり、罰金などの罰則が科されたりするおそれがあります。
何より、無資格者による工事は、事故が発生するリスクが高く非常に危険です。その上、事故が発生したとしても当然保険が適用されないため、金銭的にも非常に大きな負担となるでしょう。このような事態を防ぐためにも、「電気工事業者なんてどこも同じ」とは考えず、適切な資格を保有する業者に工事を依頼しなければならないのです。
■大規模電気工事に必要な資格
大規模電気工事に必要な資格には、いろいろな種類があります。持っている資格によって従事・監督可能な工事が変わってくるため、工事の依頼先が保有している資格は事前に確認しておかなければなりません。主な資格の種類と、それぞれの内容をご紹介します。
・第一種電気工事士
第一種電気工事士は、第二種電気工事士の上位資格にあたる国家資格です。保有者は、一般電気工作物に加え、最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事を行うことができます。要するに、第二種の内容に加えて、工場やビルといった大規模な建物の電気工事も行えるようになるということです。
・電気主任技術者
電気主任技術者(電験)は、事業用電気工作物の保安・監督をするために必要な国家資格です。第一種・第二種・第三種の3段階があり、保有者は工場や発電所といった大規模な建物において、電気設備の保安・監督業務を行います。電気工事関連の資格の中では最高峰に位置し、取得には非常に高度なスキルが要求されます。
・認定電気工事従事者
認定電気工事従事者は、自家用電気工作物の簡易電気工事を行うことができる国家資格です。簡単にいうと、工場やビルなどに設置されている電気設備のうち、電圧600V以下で使用する設備の工事を行うことができます。第二種電気工事士とは領域が別々である一方、第一種電気工事士は認定電気工事従事者が可能な工事をすべて行えます。
・特種電気工事資格者
特種電気工事資格者は、文字通り特殊な電気設備の工事を行うために必要な国家資格です。保有者は、ビルや工場における電気工事のうち、ネオン工事および非常用予備発電装置工事を行うことができます。なお、戸建住宅や小規模な店舗で同様の工事を行う場合は、第一種および第二種電気工事士の資格があればOKです。
・電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理能力を認定する国家資格です。1級と2級があり、保有者は電気工事の現場の責任者として、工程管理・品質管理・安全管理・原価管理といった管理業務を行います。また、現場の技術上の管理を司る「主任技術者」や「監理技術者」、および営業所の「専任技術者」を務める際にも必要です。
■電気工事関連の資格は独学でも取得できるの?
電気工事関連の資格は、基本的に試験に合格することで取得できます。当然、取得には一定の勉強や実務経験が必要です。そこで最後に、資格取得を目指す人の勉強方法や実務経験の積み方をご紹介します。
・専門学校や通信教育もあるが独学での取得も可能
受験勉強をする際は、専門学校に通ったり通信教育を受けたりする方法があります。これらを利用すれば、より効率のいい勉強が可能になるでしょう。とはいえ、独学で合格することも十分可能であり、そのためのテキストも販売されています。重要なのはむしろ、資格取得後にどれだけの現場経験を積み、電気工事のスキルを高められるかです。
・実務経験を積むための方法
資格によっては、受験の際に一定の実務経験が求められる場合もあります。電気工事を行うためには、最低でも第二種電気工事士の資格が必要なので、まずはこの資格を取得しなければ実務経験を積むことはできません(第二種は実務経験なしでも取得可能)。ただ、無資格でも電気工事業者に入社することは可能です。
最近は電気工事士の人手不足という事情もあり、多くの企業が未経験者を積極的に募集しています。未経験で入社した人は、先輩のサポートを通じて基本的な仕事を学び、第二種電気工事士の資格を取得します。その後は実際に電気工事に携わって実務経験を積み、上位資格の取得を目指すというのが基本的なキャリアステップです。
また、職業訓練を受けて実務経験を積むという方法もあります。いずれにしても、実務経験は単に資格取得のためだけに必要なわけではなく、電気工事のプロになる上で必要不可欠なものです。電気工事の依頼先を選ぶ時は、資格の保有状況だけでなく、その業者の経験・実績もしっかりと調べるのが望ましいでしょう。
■大規模電気工事は平沼建設にお任せください!
大規模な建物には、小規模な建物とは異なるさまざまな電気設備が設置されており、電気工事もより複雑かつ高難易度です。そのため、大規模電気工事は、必要な資格を持った専門業者に依頼する必要があります。
また、資格の有無だけでなく、電気工事の施工実績も重要なポイントです。まずは十分にリサーチを行って依頼先の候補を探し、保有する資格や依頼する工事の実績を確認してみましょう。
平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、千葉県や埼玉県などの関東圏内で大規模建造物の電気工事を手掛けています。工場やビルの漏電対策や緊急時の修理はもちろん、引き込み工事から配線工事、キュービクルの設置、各種点検・メンテナンスまで何でも対応可能です。
30年以上にわたる実績に基づいたスキルと安全第一の施工管理で、質の高い工事やメンテナンスをお約束します。お客様のニーズに合わせた最適な提案と施工を行い、1つ1つの作業を丁寧にこなせるのが強みです。
工事の見積もりや相談は無料! 各種補助金制度の申請サポートも行っております。電気設備に関するお悩みや疑問があれば、お気軽にご相談ください。