電気の引き込み線、工事の種類と費用の目安をわかりやすく解説!

皆さん、こんにちは。茨城県鉾田市で電気工事を行っている平沼電設です。電気工事といっても、さまざまな種類がありますが、今回はその中でも特に重要な「電気の引き込み工事」について、詳しくご紹介したいと思います。


電気の引き込み工事とは、一言で言えば、電力会社から供給される電気を建物内に配線するために必要な工事です。この工事は、建物の規模や用途によって、引き込み線の種類や施工方法が異なります。また、工事にかかる費用も様々な要因で変わってきます。


この記事では、電気の引き込み工事に関する基礎知識をお伝えします。引き込み線の種類と特性、施工方法、費用の目安について、わかりやすく解説していきます。電気の引き込み工事は、建物の安全や快適さに直結する重要な工事です。ぜひ参考にしてください。




■電気の引き込み線の種類と特性


まずは、電気の引き込み線の種類と特性について見ていきましょう。 引き込み線とは、電力会社から建物まで伸びる電線のことです。 この引き込み線は、単相2線式、単相3線式、三相3線式、高圧引き込みの4つの方式があります。それぞれの方式には、以下のような特徴や適用範囲があります。



・単相2線式

単相2線式は、一般的な家庭で使われる最もシンプルな方式です。

電圧線二本を一組とした構成で、二つの線は100Vの電位差なので使用できる電圧は100Vまでです。この方式では、一つの交流電源から2本の電線(プラスとマイナス)を引き込みます。この方式は、低圧で安価に施工できる利点がありますが、大容量の電力を使用する場合は不向きです。

単相2線式は、最大で60アンペアまで使用できますが、通常は30アンペアか40アンペアが多く使われ、小規模な住宅や店舗などに適しています。



・単相3線式

単相3線式とは単相2線式よりも多くの電力を使用する場合に使われる引き込み方式です。

単相3線式では100Vはもちろん、最大200Vと用途に合わせて電圧を変更できるのが特徴です。

IHクッキングヒーターなどは、200Vの電圧が必要なため、戸建住宅では単相3線式が一般的です。

40A以上の電力契約をする中規模な住宅や、店舗・オフィスなどに適しています。

また、この方式は、単相2線式よりも安定した電力供給が可能です。



・高圧引き込み

高圧引き込みは大規模な建物や工場などで使われる引き込み方式になります。

キュービクルなどの変電設備を設置し、変電施設から6,600V以上の高圧電力を引く方式のことです。

この方式では、高圧(6.6kV以上)で電気を供給し、建物内に設置された変圧器で低圧(100Vや200V)に変換して使用します。 この方式では、最大で6000アンペアまで使用できますが、通常は1000アンペアか2000アンペアが多く使われます。 高圧引き込みは、大量の電力を消費する建物や工場などに適しています。



・三相3線式

三相3線式とは、電圧線を三本とした構成で200Vの電圧供給のため、大きな機械を使用するために使う引き込み方法です。

三相3線式は、一般家庭ではまず見かけない施工で、中規模から大規模な建物や店舗などに適していますが、近年は業務用の建物でも単相3線式で大丈夫なことが多く、減っている引き込み方法です。




■電気の引き込み線の施工方法


次に、電気の引き込み線の施工方法について見ていきましょう。 引き込み線の施工方法とは、電力会社から建物までの電線の敷設方法のことです。それぞれの施工方法には、以下のような違いがあります。



・PAS工事

PASとは気中負荷開閉器といい、電気事故によって住宅設備で電気トラブルが発生したとき、近隣住民が停電を引き起こさないように保護するための装置です。



・引き込み柱工事

電気の引き込み線の施工方法における引き込み柱工事とは、高圧電線から建物内に電力を引き込むために、電柱を建てることをいいます。近くの電柱から電気を引っ張りたい建物が離れているときなどに設置します。

引き込み柱の設置場所は、建物から高圧電線までの距離、地形、周辺の状況などによって決定されます。

また、電柱の設置位置によっては、道路使用許可や建築確認が必要になる場合があります。



・低圧引き込み工事

電気の引き込み線の施工方法における低圧引き込み工事とは、電柱から建物内に電力を引き込む工事です。電柱に設置してある変圧器から低圧電気を引き込み、引込開閉器盤まで電力の引き込みを行います。

電線の選定は、電気設備の容量や配線距離によって行います。




■電気の引き込み工事にかかる費用は?



最後に、電気の引き込み工事にかかる費用について見ていきましょう。 費用については実は具体的なことははっきりとは言えません。 というのも、工事する場所やアンペア数によって費用も大きく変わるからです。 参考としては、一般的な住宅なら10万円程度、業務に使用される比較的大きな建物なら100万円や200万円程度かかるのが相場と考えておけばいいでしょう 。

また、工事を行う際は複数の業者から見積を取ることが大切です。

面倒に感じるかもしれませんが、複数の見積もり結果を比較しないと、工事にかかる費用が適切かどうかも判断できません。




■まとめ

電気の引き込み工事とは、電力会社から建物内に電気を配線するために必要な工事です。この工事は、建物の規模や用途によって、引き込み線の種類や施工方法が異なります。また、工事にかかる費用も様々な要因で変わってきます。


引き込み線の種類には、単相2線式、単相3線式、三相3線式、高圧引き込みの4つがあります。それぞれの方式には、使用できる電圧やアンペア数、適用範囲などの特徴があります。一般的な家庭では単相2線式か単相3線式が多く使われますが、大量の電力を消費する建物や工場では高圧引き込みが必要になります。


施工方法には、PAS工事、引き込み柱工事、低圧引き込み工事などがあります。PASとは気中負荷開閉器といい、電気事故を防ぐための装置です。引き込み柱工事とは、電柱を建てて高圧電線から電力を引くことです。低圧引き込み工事とは、電柱から低圧電気を引くことです。


費用については、場所やアンペア数によって大きく変わります。一般的な住宅なら10万円程度、業務用の建物なら100万円や200万円程度が相場です。複数の見積もりを比較することが重要です。

また、電気の引き込み工事は、建物の安全や快適さに直結する重要な工事です。 そのため、信頼できる電気工事業者に依頼することが特に大切です。



平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、関東圏内で電気工事を手掛けています。工場やビルの引き込み工事から受変電設備工事、配線工事、点検・メンテナンスまで何でも対応可能です。

お客様のご要望に応じて、最適な引き込み方式や施工方法をご提案し、適正な費用で丁寧な工事を行います。 平沼電設は、長年の実績と安全第一の施工管理で、質の高いメンテナンス、場合によっては修繕をお約束します。

電気設備に関して少しでも困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。


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