事務所・オフィスの蛍光灯をLEDへ交換!LED化するメリットと注意点を紹介!

皆さん、こんにちは。茨城県鉾田市を拠点に、工場・店舗・ビル・事務所などの電気工事を手掛けている平沼電設です。


事務所やオフィスにおいて、照明器具の主流として使われてきた蛍光灯から、LED照明への切り替えが進んでいます。LED化により、どのようなメリットがあり、気をつける注意点には何があるのでしょうか。


この記事では、蛍光灯をLED化するメリットと注意点を紹介します。切り替えを考えておられる事業者様はぜひ参考にしてください。




■政府が掲げる100%LED化



LED照明の導入が進んでいる理由のひとつに、政府が掲げている「100%LED化」が挙げられます。2030年までに、現在使われている全ての照明器具を、LEDもしくは有機ELに転換する目標を掲げたのです。有機ELは、LEDよりもさらに進化した照明器具であり、発光ダイオードがシート状になっています。


今まで使われてきた蛍光灯と水銀灯は、2020年までに照明器具の生産・出荷が終了しています。交換用の蛍光管・蛍光ランプは、現在も生産が続いているものの、生産量は減り価格も上がっているのです。


蛍光灯照明器具の寿命はおよそ15年であり、寿命が近づくと蛍光灯の明かりがちらつくようになり、目に負担がかかってしまいます。交換用の蛍光管・蛍光ランプが生産されていても、照明器具が使えなくなれば、いずれはLEDに切り替えなくてはなりません。


詳しくは後述しますが、LEDは蛍光灯に比べ電気代も大幅に抑えられます。できるだけ早い段階で、LEDへの交換をおすすめします。




■事務所・オフィスをLED交換するメリット



事務所やオフィスの照明をLEDへ交換すると、以下のメリットがあります。LEDの強みと合わせてご紹介します。



・電気代を削減できる

LEDへ交換する最大のメリットは、蛍光灯よりも電気代を大幅に削減できる点です。これは、LEDのエネルギーの変換効率が蛍光灯よりも高いためです。


LED化により照明の電力負荷も下がるだけでなく、蛍光灯よりも発熱しにくいことから、室内の冷暖房の電力消費も効率化できるようになります。事務所やオフィスでは多くの照明やオフィス機器が使われており、電気代の削減効果はとても大きいのです。



・電球の寿命が長く、交換の手間を減らせる

LEDは蛍光灯よりも寿命が長い分、交換サイクルが長くなるため、交換の手間を減らし経費の節約にもつながります。各照明器具の寿命は、以下の通りです。


LED…およそ40,000時間

白熱ランプ…1,000~2,000時間

蛍光ランプ…6,000~12,000時間


1日10時間・年間3,000時間点灯した場合、LEDはおよそ10年・蛍光ランプはおよそ4年半で交換が必要です。白熱ランプにいたっては、毎年交換が必要となります。この数値からも、LEDの寿命の長さがお分かりいただけるでしょう。



・紫外線が含まれないため、虫が寄り付きにくい

屋外に設置された蛍光灯ランプに、虫が寄り付いているのを多く見かけるでしょう。これは、光に向かって集まっているのではなく、光に含まれる紫外線に向かってくるのです。紫外線がほとんど含まれないLEDには、虫が集まりにくくなります。


紫外線は、紙やインクの材料を変質させる性質もあります。このため、蛍光灯に含まれる紫外線が、展示物や社内掲示物に長期間当たると、早期劣化が起こります。LEDへの交換により、劣化を防ぐことが可能です。




■事業所にLEDを導入する際の注意点



ここまで紹介したように、事務所へのLED導入はメリットが多いです。一方で、導入による注意点も理解しておく必要があります。特に知っておきたい注意点を2つ紹介します。



・暗く感じる場合がある

LEDの光は、1つの方向をストレートに明るく照らす力がとても強い一方で、全体をまんべんなく照らす力は弱いのです。具体的な照射範囲を、数値で比較してみましょう。以下の数値は、各電球の照射範囲(角度)を表したものです。


一般的な電球…およそ300度

電球形蛍光灯…およそ260度

LED電球…120度から160度


上記の数値から分かるように、一般的な電球よりもLED電球の照射範囲はおよそ半分となっています。光の照射範囲が狭いと、照明をつけていても暗く感じる場合があります。LEDの導入を検討する際には、この特性も踏まえて検討することが重要です。特に、手元で細かい作業が必要な会社では、部屋全体の照明に加え、一般的な電球をスポットで設置する対策も必要でしょう。


近年では、照射範囲が広くなったLED照明も販売されています。導入の際に比較してみると良いでしょう。



・導入コスト

LEDは、寿命が長い分蛍光灯よりも導入コストが高くかかります。LEDの導入コストは、蛍光灯に比べ数倍・数十倍かかってしまうほどです。ランニングコストは安いものの、導入コストの高さに驚く方もいるでしょう。


オフィス全体で使用している照明を、1度に全てLEDへ切り替えようとすると、多額の費用がかかります。計画的に少しずつ交換を進めていくと、かかる費用を分散できるため、どのタイミングで切り替えるか社内で十分検討されることをおすすめします。


LEDに適した電気配線がされていない現場では、蛍光灯照明に取り付けられた安定器を取り外すバイパス工事が必要です。安定器を取り外さないと、電気代が安くならないほか、電気火災が発生する原因になる場合もあります。


天井に、LED専用の配線器具がついていない場合も、現場に合わせた工事が必要です。一方で、直管形と呼ばれているLED照明は主に4種類あり、中には従来の蛍光灯同様差し込むだけで利用できるものもあります。LEDの購入費と工事費がどのぐらいかかるのか、事前に見積もりの依頼をおすすめします。


LEDは、導入コストは高くかかるものの、一度取り付けると長期間にわたって交換の必要がなくなります。メリットと注意点の双方をしっかりと把握したうえで、導入のタイミングを検討しましょう。


蛍光灯からLEDへの交換工事は、電気配線工事を伴うものもあるため、電気工事士の資格を持ったプロに依頼する必要があります。工事内容・費用・工期など、LEDへの交換について相談したいことがあれば、電気工事士などの専門家に相談しましょう。


平沼電設は、茨城県鉾田市を拠点とし、関東圏内において各種電気工事を取り扱っております。LED化100%に向け、LEDに関する工事のお問い合わせやご依頼も増えておりますので、お気軽にご相談ください。現地調査・見積もり・工事・アフターメンテナンスまで、一貫して弊社で対応いたしますので、安心してご依頼いただけます。


LED工事以外にも、配線工事・キュービクル設置・受変電設備工事・漏電などのトラブル対応・引き込み工事・点検・メンテナンスなど、幅広い電気工事に対応可能です。これまでに培った経験とスキルで、安全かつ質の高い工事を施工いたします。電気工事について、お見積もり・ご相談・工事のご依頼などがございましたら、お気軽に平沼電設までご一報ください。