工場の換気は十分ですか?換気の重要性や主な方法を紹介

皆さん、こんにちは。

茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。


工場では多くの機械が稼働し、熱・蒸気・有害物質などが発生しています。快適な空気環境を保つためには、涼しい時期でもしっかりと関係を行わなければなりません。特に最近は、新型コロナウイルスの感染対策として、換気の重要性がより高まりました。そこで今回は、工場における換気のポイントをご紹介します。



■工場の換気が不十分だとどうなる?



工場で換気を行う主な目的は、作業員の健康被害の防止です。製造している製品にもよりますが、工場では多くの有害物質が排出され、空気が汚染されやすくなっています。シンナーなどの有機溶剤に粉塵、オイルミスト(空気中を漂う微粒子状の油)、一酸化炭素、その他さまざまな化学物質が漂う空間ですから、換気をしなければ確実に体調不良を招くでしょう。


また、多くの工場は気密性が高い上に機械を稼働させているため、どうしても熱がこもりがちです。気温や湿度が高く不快な空間では作業効率が落ち、夏場は熱中症の危険もあります。加えて、空気の流れの悪い場所では、酸欠になることも珍しくありません。


そして2020年以降は、新型コロナの感染拡大という新たな問題も登場しました。感染を防ぐため、どんな建物でもこれまで以上に換気を徹底しなければならなくなったのです。多くの人が働く工場は、「密」になりやすく感染のリスクが高いので、換気に問題があるならこの機会に対策をするのが望ましいでしょう。


なお、工場での換気は建築基準法にも規定があり、工場の種類や換気設備ごとに必要換気量(換気回数)を定めています。たとえば、自動車部品工場なら20回、メッキ工場や鋳造・鉛造工場なら30回が目安です。実は必要な換気量を満たしていなかったというケースもあるため、一度確認してみるのがおすすめです。



■工場で用いられる換気の方法



入れ替えなければならない空気の量が多く、しかも有害物質の排除が求められる工場での換気は、場所に合わせた方法を使う必要があります。工場で用いられる主な換気の方法を見ていきましょう。


・局所換気

局所換気は、有害物質の発生源に直接排気口を取り付ける方法です。有害物質を確実に排除できますが、取り付けられる場所は限られます。


・プッシュプル換気

プッシュプル換気は、吹き出し気流の力で換気をする方法です。局所換気の採用が難しく、吸い込み気流だけでは十分な換気ができない場所で使われます。


・置換換気

置換換気は、暖かい空気が上昇する性質を利用した換気方法です。室温より低い温度の空気を低速で吹き出すことで、汚染された空気を上昇させ天井から排気します。熱を発する設備がある工場で有効です。


・希釈換気(全体換気)

希釈換気は、給気口から新鮮な空気を取り入れて汚れた空気を薄める方法です。工場全体の換気を行いたい時に向いています。



■新しい工場でも換気は重要



築年数が古い工場は、日々の稼動により汚染された空気が溜まりがちなので、換気の必要性は多くの方が理解できると思われます。一方、新しい工場ならほどほどの換気でも構わないと考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、新しい工場にはまた別の問題があります。それが「シックハウス症候群」です。


シックハウス症候群は建物に由来する健康被害の総称で、接着剤や塗料、防腐剤などに含まれる有害物質が原因で発症します。そのため、できたばかりの建物で被害が発生しやすいのです。主な症状としては鼻水や頭痛、吐き気、湿疹、喉の乾燥などがあります。最近は規制が厳しいので昔に比べると被害が減っていますが、完全になくなったわけではありません。


そこで、従業員の健康を守るために、新しい工場でも十分な換気を行いましょう。換気によって有害物質を除去すれば、シックハウス症候群の発症を予防できます。平沼電設では、新築の工場の電気工事も多数請け負っておりますので、換気設備向けの配線工事・受変電設備工事などが必要でしたら何でもご相談ください。



平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、関東圏内における工場の電気設備のメンテナンスを請け負っております。長年の実績と安全第一の施工管理で、質の高い工事やメンテナンスをお約束します。電気設備に関して少しでも困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。