皆さん、こんにちは。
茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。
工場では、機械・照明・空調といった多くの設備を稼働させるために、大量の電力が消費されています。経費に占める電気代の割合は大きく、「何とか電気代を削減できないか?」と頭を悩ませている方も多いでしょう。そこで今回は、工場の電気代削減のために注目しておきたいポイントをご紹介します。
■電気使用量の内訳はどうなっているのか?
最初に確認しておきたいのは電気使用量の内訳、つまり「工場のどこでどのくらいの電気が使われているのか」です。資源エネルギー庁の推計によると、製造業の電力消費は機械などの「生産設備」が83%、空調や照明などの「一般設備」が17%という割合になっています。割合だけ見れば、当たり前かもしれませんが生産設備が圧倒的です。
しかし、電気使用量を下げたいからといって、生産設備を停止させるわけにはいきません。エネルギー効率のいい最新設備に買い換えるにしても、非常に高いコストがかかります。もっと少ない投資で電気代を削減するためには、空調や照明を見直す方が現実的でしょう。17%という割合は決して低くなく、改善点が見つかれば電気代削減につながるはずです。
もちろん、厳密な電気使用量の内訳は、作っている製品によって変わってきます。工場によっては、思わぬところで余計な電力を消費しているかもしれません。可能なら電力の監視モジュールや監視ソフトウェアを導入し、電力の「見える化」を図って細かくチェックしてみてもいいでしょう。
■電気代を削減するなら空調設備の見直しを!
一般設備の電気代を削減したい場合、まず目を向けておきたいのが空調設備です。こう聞くと、「空調の設定温度を上げれば(冬は下げれば)いいのかな?」と思う方もいるでしょう。確かに、設定温度を妥協すれば電気代は削減できます。しかし、工場内の環境が悪くなって生産性が低下する可能性がある上に、夏場は熱中症の危険もあるためおすすめできません。
それよりは、定期的に空調のメンテナンスを行う方が効果的です。空調の清掃を長期間行っていないと、エアフィルタや熱交換器などに汚れが溜まり、機能が低下して消費電力が増大します。経済産業省の資料によれば、4年間メンテナンスをしていなかったがために、平均消費電力が約40%も増加していた事例すらあるのです。費用をかけてでも定期的に空調メンテナンスをしておいた方が、結果的に経費の削減につながるでしょう。
また、古い空調機器を使っているなら、最新のものに交換するのも有効です。最新の空調機器は昔のものに比べてエネルギー効率が高いため、今後のランニングコストを考えると、経費をかけてでも刷新しておいた方が最終的にお得になります。業務用空調機器の耐用年数は10年~15年程度なので、この辺りを目安に交換計画を立てておくといいでしょう。
■省エネのために電気のLED化を検討しましょう
空調と並んで見直しておきたい一般設備が照明です。工場内で安全かつ快適に作業するためには、手元や足元まで明るく照らさなければなりません。しかし、工場では天井が高くなっていることが多く、しっかり照らすためには強力な照明が必要になります。その上、広い工場では照明の数自体が多いので、照明の電気代が高くなりがちなのです。
そこで、まだ従来の水銀灯を使っているなら、早い段階でLED照明に切り替えましょう。LEDは水銀灯などの従来型の照明に比べて消費電力が小さく、しかも寿命が長いため、電気代を大幅に節約できます。中には、年間の電気代を約76%節約できたケースもあるほどです。
また、寿命が長いために交換する手間があまりかからない、紫外線をほとんど出さないので虫が寄ってきにくいといったメリットもあります。導入にはそれなりの費用がかかりますが、ランニングコストを考慮すれば確実にお得です。そもそも、水銀灯や蛍光灯の生産はどんどん縮小しており、いずれは使えなくなる可能性が高いと考えられます。今のうちにLEDへの切り替えを進めた方がいいでしょう。
その他にも、太陽光発電の導入や新電力への切り替えなど、工場の電気代を削減する方法はいろいろあります。環境保護にもつながりますから、まずは工場の電力使用状況を確認し、改善できそうなところがないか調べてみてはいかがでしょうか。
平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、関東圏内における工場の電気設備のメンテナンスを請け負っております。長年の実績と安全第一の施工管理で、質の高い工事やメンテナンスをお約束します。電気設備に関して少しでも困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。