皆さん、こんにちは。茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。
家の中でさまざまな電気製品を使用している際に、「コンセントが熱い」と感じたことがある人もいるでしょう。実は、コンセントが熱くなるのは何らかの異常のサインなので、放置するのは危険です。
この記事では、コンセントが熱くなる原因や対処法、やってはいけないNG行動などについて解説します。安全に電気製品を使用するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
■「コンセントが熱い」は危険のサインかもしれません
「コンセントが熱い」という状態は、火災の前兆である可能性があり、大変危険な症状です。ここでは電気関連の火災の実情について解説します。
◆統計データが示す深刻な電気火災の実情
消防庁の火災統計によると、2023年の火災統計では全国で38,672件の火災が発生し、1,503人が亡くなっています。また、東京消防庁の調査によると、電気コードなどが出火原因となった住宅火災が2023年に377件発生しており、過去10年で最多となっています。東京消防庁管内では、電気火災が全火災件数の35.6%を占めているという深刻な状況です。
総務省消防庁「令和5年火災統計」
東京消防庁「住宅火災による死者が急増中 ~過去10年で最多~ 」
■コンセントが熱くなる仕組みを危険度別に徹底解説!
コンセントが熱くなるのは、電気の流れに何らかの異常が生じていることが原因です。正常な電気回路では電流がスムーズに流れるため、基本的にコンセントが熱くなることはほぼありません。ここではコンセントの発熱の主な原因について解説します。
◆発熱の主な原因
コンセントの発熱の主な原因は、接触抵抗の増加や過電流、経年劣化、トラッキング現象などです。接触抵抗の増加とは、プラグとコンセントの接触が悪く電流が流れにくくなったことで熱が発生するケースです。また、過電流とは、許容電流を超える電気が流れることで生じる発熱のことを指します。
経年劣化による発熱は、コンセント内部の部品の劣化によって正常な電気の流れが阻害されることをいいます。トラッキング現象は、ホコリと湿気によって微小な放電が繰り返され、発熱が進行する現象です。
◆コンセントが熱くなる5つの主要原因
コンセントが熱くなる主な5つの原因と危険度について解説します。
1. 接触不良による発熱(危険度:★★★★★)
長年の使用でコンセントの接触部分が摩耗し、プラグとの接触が悪くなることが原因で発熱する症状です。接触不良によって電気抵抗が増加し、電流が流れる際に発熱します。「プラグを触ると熱い」「プラグが緩い」「プラグの差し込みが不安定」などの症状が現れたら、古いコンセントであれば交換が必要です。応急処置として、プラグをしっかりと差し込み直し、それでも熱くなる場合は使用を中止してください。
2. 過負荷による発熱(危険度:★★★★☆)
たこ足配線などでひとつのコンセントに許容電流を超える電気機器を接続することで、コンセント内に過度な電流が流れて発熱するケースです。「電源タップが熱い」「複数の家電を同時使用すると発熱する」などの症状が現れます。
電子レンジやエアコン、ドライヤーなど多くの電力を使用する家電は直接コンセントに接続し、たこ足配線を避けるようにしましょう。電源タップの許容電力を確認し、超過しないよう注意することが大切です。
3. トラッキング現象による発熱(危険度:★★★★★)
トラッキング現象とは、コンセントとプラグの隙間に蓄積したホコリが湿気を吸収し、微小な放電を繰り返すことで発熱する現象です。最終的に炭化し、トラック(電気の通り道)を形成して発火する恐れがあります。
「コンセント周辺にホコリがある」「湿気の多い場所で使用している」「プラグが黒ずんでいる」などの場合に発生しやすいため、ホコリを乾いた布で拭き取るなど定期的に清掃することが大切です。長期間差しっぱなしのプラグについては、とくに念入りにメンテナンスしましょう。
4. 老朽化による発熱(危険度:★★★★☆)
長年の使用によってコンセント内部の金属部品や絶縁材料が劣化することで、正常な電気の流れが阻害されて発熱するケースです。築年数の古い住宅で発生しやすく、「コンセント周辺が変色している」「プラグの差し込みが緩くなっている」などの症状が現れます。
長く使用していると経年劣化は避けられないため、築20年以上の住宅ではコンセントの全面的な交換を検討したほうがよいでしょう。まずは専門業者による点検を受けるのがおすすめです。
5. 配線の劣化による発熱(危険度:★★★★☆)
コンセントの配線が劣化して電気抵抗が増加し、配線自体が発熱してコンセントにも熱が伝わるケースです。配線の劣化による発熱の場合は、「壁の中から異音がする」「ブレーカーがよく落ちる」「コンセント周辺の壁が熱い」などの症状が現れます。配線の劣化は素人では対処できないため、電気工事士による診断と配線交換が必要です。
■コンセントが熱い時の緊急対処法と絶対にNGな対処法
ここではコンセントが発熱した際の対処法として正しい行動とNGな行動、緊急時の基本行動について解説します。
◆緊急時の正しい対処法と絶対にNGな方法
コンセントが発熱した際の対処法について、状況別に解説します。
①【接触不良】
プラグがぐらついていたり、差し込みが緩くなっていたりする場合は要注意です。乾いた布や手袋を使用してプラグを抜き、自然冷却をしましょう。清潔な状態でほかのコンセントに挿して確認し、不安な場合は専門業者に点検を依頼してください。
熱いプラグを素手で抜いたり、無理に押し込んだりしないようにしましょう。濡れた手で触ったり、金属を差し込んだりするのは絶対に避けてください。
②【過負荷】
電源タップに機器を複数つなぐと、過負荷によって発熱するケースがあります。電源タップの許容量を確認し、接続機器の数を減らしてみてください。必要に応じてコンセントの増設を検討するとよいでしょう。
熱くなった電源タップをそのまま使用したり、さらに接続機器を増やしたりすると大変危険です。また、熱いからといって水をかけて冷やすなどの危険な行為も避けてください。
③【トラッキング現象】
長期間差しっぱなしのプラグにホコリがたまり、湿気で発火するトラッキング現象は、日常の清掃によって防ぐことが可能です。接続機器の電源を切ってからプラグを抜き、乾いた布やエアダスターで定期的に清掃しましょう。
黒ずんだプラグを使い続けるのは危険です。また、濡れた布や洗剤、掃除機の使用は危険なので絶対にやめましょう。
④【老朽化】
長年使用したことによるコンセントの変形や変色は、危険信号です。専門業者に点検と交換を依頼し、すぐに使用を中止して該当回路のブレーカーを落としましょう。素人が応急処置をするのは大変危険です。市販のテープや補修材で隙間を埋めたり分解したりするのはやめましょう。
⑤【配線の劣化】
壁の中から異音や発熱を感じた場合は、配線の劣化を疑いましょう。すぐに該当回路のブレーカーを落とし、専門業者に点検を依頼してください。その際、異常箇所を記録し、近くの可燃物を異動させておきましょう。
放置すると大きなトラブルにつながる恐れがあるため、異常を感じたらすぐに対処することが大切です。ただし、壁を叩いたり冷却材を貼ったりするなど、自分で対処するのは危険です。必ず専門業者に依頼しましょう。
◆緊急時の基本行動
コンセントに異常を感じたら、触る前にまずは慌てずに電源を落としましょう。不具合がある状態のまま使用を継続するのは大変危険です。焦って間違った対処をしてしまってはさらなるトラブルに発展する危険があるため、慌てずに、迷わず専門業者へ連絡しましょう。
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