防犯カメラの保存期間はどのくらい? 業種ごとの目安や延ばす方法を解説

皆さん、こんにちは。

茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。


防犯カメラは多くの場所に設置され、犯罪や事故の抑止・記録に役立てられています。防犯カメラにはいろいろな製品がありますが、選ぶ際に気になるポイントの1つが映像の保存期間です。後から見返す可能性を考えると、なるべく長期間保存しておきたいところですが、どのくらい保存できるものなのでしょうか? ここでは、防犯カメラの保存期間に関する知識をご紹介します。




■防犯カメラが映像を保存できる期間はどのくらい?



防犯カメラが映像を保存しておける期間は、基本的にカメラの性能によって決まります。保存期間に関係する3つの要素を確認しておきましょう。



・記録媒体の容量

防犯カメラが撮影した映像は、HDD(ハードディスクドライブ)やSDカードといった記録媒体に保存されます。この記録媒体の容量が大きいほど、より多くの映像を保存できるので、保存期間が長くなります。



・画質

鮮明で解像度の高い映像はデータの容量が大きくなるため、保存できる期間が短くなります。かといって、あまり画質を落とすと映っている人の顔などがわからなくなってしまうため、バランスが重要です。



・フレームレート(fps)

動画というものは、高速かつ連続して撮影された静止画の集合体です。この静止画を「1秒間に何枚のペースで撮影するか」を表す数値がフレームレートであり、fpsという単位で表されます。たとえば5fpsなら、1秒間に5枚のペースで静止画を撮影し、それらをつなげて動画にしているということです。


フレームレートが高くなれば、撮影される静止画の枚数が増え、その分データも大きくなります。結果として、やはり保存可能期間は短くなってしまいます。しかし、フレームレートが低いとカクカクした動画になり、人の細かい動きや人相を撮影できないため、やはりバランスが重要です。




■業種別の保存期間(録画期間)目安

防犯カメラの保存期間(録画期間)を超えて撮影を続けると、記録された映像は古い方から上書きされ消えていきます。保存期間が不足していると、見返したい時に映像が消えてしまっていて検証不能……という事態になりかねません。十分な性能のカメラを用意するためにも、業種別の保存期間の目安を知っておきましょう。


・オフィス(事務所)、店舗

オフィスは物がなくなっても気付くのが遅れるケースが多いため、長めに映像を残しておくのがおすすめです。保存期間は1ヶ月以上にしておくといいでしょう。店舗の場合は、最低でも棚卸2回分は録画しておきたいところです。



・工場

工場では、製品の不具合や異物混入などのトラブルが発生した際、検証のために録画映像が使われます。製品が流通するタイミングや賞味期限・消費期限などにもよりますが、何ヶ月も前の検証が必要になるケースも多いため、1年~2年程度は映像を保管しておくのがおすすめです。



・コンビニ

小規模な店舗であるコンビニは、トラブルが起きてもすぐに気づいて映像を検証しやすいため、最低1週間程度の保存期間でも大丈夫です。ただし、発注や棚卸の際に万引きなどの被害に気付くこともあるため、タイムラグを考慮して1ヶ月程度保存しておいてもいいでしょう。




■保存期間(録画期間)を延ばす方法


現在設置されている防犯カメラの保存期間が不足している場合は、安全のためにも保存期間を延ばすのがおすすめです。方法としては以下の3つが挙げられます。



・HDDを増設する

最も簡単かつ最適な対処法がHDDの増設です。増やした容量の分だけ保存期間を延ばすことができ、画質やフレームレートを落とす必要もありません。安全管理の証拠映像が必要な工場や工事現場では、映像の質を落とすわけにはいかないため、HDDの増設が特に有効です。



・画質やフレームレートを下げる

画質やフレームレートを下げれば、データの容量が小さくなるので保存期間が延びます。今ある機材のままで保存期間を延ばせるのがメリットですが、あまり画質やフレームレートを下げると、前述したように映像の質が低下してしまいます。防犯カメラとしての役割を果たせなくなっては意味がないので、必要な画質やfpsをよく確認しましょう。



・稼働時間を短くする

稼働時間を短くすれば、保存すべき映像データの量が少なくなるため、当然ながら保存期間が延びます。車の盗難防止目的の防犯カメラは、その場所に車を駐車している時だけ稼働させるなど、24時間カメラを稼働させなくてもいい場合に有効な方法です。ただし、本当に稼働時間を短縮していいのかどうかは、十分に検討しなければなりません。


もちろん、どの方法が最も適しているのかは、カメラの映像や設置場所、業種などによって異なります。HDDの増設にとどまらず、カメラ自体を変えた方がいいケースも珍しくありません。お困りの際は自己判断するのではなく、まず専門業者に相談してみるといいでしょう。


平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、関東圏内で電気工事を手掛けています。防犯カメラの設置やHDD増設はもちろん、工場やビルの引き込み工事から配線工事、キュービクルの設置、各種点検・メンテナンスまで何でも対応可能です。


長年の実績と安全第一の施工管理で、質の高いメンテナンス、場合によっては修繕をお約束します。電気設備に関して少しでも困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。(https://hiranuma-densetsu.com/)