皆さん、こんにちは。茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。
弊社では、工場の電気設備のメンテナンスもお請けすることがあります。工場を安定して稼働させるためには、定期的なメンテナンスが何よりも大切です。では、メンテナンスの際にはどのような点に注目すればいいのでしょうか。今回は、工場の電気設備のメンテナンスのポイントをご紹介します。
■受変電設備
受変電設備は、工場に高圧の電気を引き入れて変圧し、必要な箇所に配電するための重要な設備です。しかし、長年稼働していると、経年劣化による絶縁不良や接触不良が発生することがあります。こうなると電気設備に通電しなくなったり、保護ができなくなってしまったりすることがあるのです。
受変電設備の操作には特定の資格が必要なので、何かトラブルが発生したとしても、資格のない人が自力で解決することはできません。そもそも、受変電設備などの電気工作物は、電気事業法により定期的な点検が義務化されています。専門家による定期的なメンテナンスは必須なので、必ず依頼してトラブルを予防しましょう。
■照明器具・コンセント
工場で作業するためには、手元まで明るく照らしてくれる照明器具や、機械に電気を供給するためのコンセントが必要不可欠です。これらの差し込み不良や締結不良、接続部分の老朽化などを放置していると、故障や火災が発生するおそれがあります。また、生産工程で発生する粉じんやホコリが堆積し、発火することも珍しくありません。
こういったトラブルを防ぐためには、設備の老朽化や接続部のゆるみがないか、定期的に点検する必要があります。もし何かしらの問題が発見されたら、すぐに修繕・交換を行いましょう。粉塵やホコリを清掃し、清潔な環境を保つことも大切です。
■火災報知器
万が一の火災に備え、工場には火災報知器を設置しておく必要があります。しかし、せっかく設置しても、火災報知器が故障していては意味がありません。火災発生時に作動してくれないと困るのはもちろんですが、逆に火災が発生していないのに、水蒸気や煙で誤作動する場合もあります。
これもやはり、定期的なメンテナンスで動作を確認するのがおすすめです。火災報知器は受信機、中継器、感知器といった種類に分かれているので、すべてチェックしてもらいましょう。点検の際は、試験機を使用して動作を確認するのが一般的です。
■機械の誤操作・誤接続
経年劣化などによる故障ではなく、機械の誤操作や誤接続によってトラブルが起きることもあります。操作ミスは誰でもしてしまう可能性がありますし、設備の更新や移設をした時には、接続ミスが発生しがちです。接続の仕方によっては、電動機の焼損や回転機器の逆作動が発生する場合もあり、危険は小さくありません。
これを防ぐためにも、配線を取り外す時はどのように接続されていたのか記録し、それを参考に再接続できるようにするのがおすすめです。加えて、配線前には電圧や電流容量の確認を必ず行ないましょう。
■漏電・感電
工場では、漏電や地絡がしばしば発生します。原因は設備の老朽化やケーブルの損傷、接触不良や異物の付着などです。また、うっかり通電したままで配線作業を行なってしまうこともあるでしょう。いずれも火災や感電のリスクがあり、非常に危険です。
対策としては、電気設備のこまめな点検・整備や、漏電遮断器の設置が挙げられます。配線作業時は通電チェッカーを使用し、通電しているかどうかを確認するのが原則です。通電したままの作業(活線作業)が必要な場合は、絶縁保護具や保護シートによって感電を防ぎましょう。
このように、工場のメンテナンスでは多くのポイントに注目する必要があります。危険を伴う作業や専門資格が必要な作業もあるため、十分な実績と技術力を持つ業者にメンテナンスを依頼するのがおすすめです。
平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、関東圏内における工場の電気設備のメンテナンスを請け負っております。長年の実績と、安全を第一に考える施工管理で、正確なメンテナンスを行います。少しでも困ったことがあれば、何でもお気軽にご相談ください。