皆さん、こんにちは。
茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けております平沼電設です。
電気工事を業者に依頼する時は、「こういうのはプロの仕事だから」と、丸投げしている方も多いのではないでしょうか。しかし、スムーズに工事を進めるには、工事の内容や手順についてしっかりと打ち合わせをする必要があります。そのためにも、事前にある程度の知識を身につけておくのがおすすめです。そこで今回は、依頼前に知っておきたい電気工事の基礎知識をご紹介します。
■電気設備の役割とは?
建物の内部には、さまざまな電気設備が設置されています。ほとんどの方は、これらの設備を目にしたことはあっても、その詳しい役割をご存知ないのではないでしょうか。そこでまずは、どのような建物にもある3つの電気設備の役割をご紹介します。
・コンセント
普段当たり前のように使っているコンセントは、電気機器と電気配線をつなぎ、電気を供給するための差込み口です。一見どれも同じように見えますが、実際には2口のダブルコンセントやアース付きコンセント、LAN用や電話用モジュラジャックなどが一体化したマルチメディアコンセント、高ワットに対応した15A・20A兼用コンセントなど多くの種類があります。
・分電盤
分電盤とは、外部から引き込んだ電力を使用する部屋へ分けるための設備です。それに加え、電気の使いすぎや漏電事故を防ぐ役割も果たしています。「ブレーカーが落ちた時、ブレーカーを上げに行っているあの箱」といえば、わかる方も多いのではないでしょうか。
一般的には、契約以上の電力を使ってしまった時に電気を遮断する「サービスブレーカー」、漏電発生時に電気を遮断する「漏電ブレーカー」、電気回路に許容範囲を超える電気が流れた時に供給を遮断する「安全ブレーカー」の3つがセットになっています。いずれも電気を安全に使うためには欠かせない設備で、定期的な点検や交換が必要です。
・アース
アース(接地)とは、電気を地面に流すための安全装置です。地中に埋設した電導体(銅板など)と電気機器を接続することで、漏電や過電流といったトラブルが発生した際に、余分な電気を地面に流して電気機器の故障を防ぎます。火災や感電といった二次被害を防ぐ上でも重要で、水まわりをはじめとする漏電時のリスクが高い場所に設置します。
上記に加え、照明やスイッチ、電気配線など、電気に関係する場所のほとんどが電気工事の対象です。どの設備がどのような役割を果たしているのか知っておくと、トラブルが発生した時に原因を推測しやすく、業者とも相談しやすいでしょう。
■基本となる4つの電気工事
電気工事の種類は多岐にわたりますが、工場やオフィスでよく行われる基本的な電気工事は4つあります。それぞれの内容を見ていきましょう。
・照明、コンセント
電気工事の中で最も一般的といっていいのが、照明やコンセントの設置・移設工事です。工場の拡張や新しい機械の導入、オフィスのレイアウト変更などにあわせて行われます。省電力・長寿命で人気のLED照明への切り替えも電気工事の一種です。
・分電盤や配線の維持管理、漏電対策
工場やオフィスでは多くの電力を消費するため、一般住宅に比べて分電盤や配線の負荷が大きく、故障や漏電などのリスクも高くなります。メンテナンスを怠ると、火災などの大事故につながりかねません。安全に電気を使うためには、定期的な点検や改修、交換が必要不可欠です。
また、事業の拡大に伴い、それまでより大きな電力が必要になる場合もあります。これは契約アンペアの変更およびブレーカーの交換により対応可能で、やはり電気工事が必要です。
・防犯設備、火災報知器
工場やオフィスには、防犯カメラ・電気錠・感知器といった防犯設備や、火災報知器が設置されています。これらも稼働に電気配線を必要とするため、電気工事の対象です。これに限らず、対象になるのかどうかわかりにくい設備も多いので、気になったら専門業者に問い合わせてみましょう。
・太陽光発電、オール電化
最近は工場の敷地内やオフィスビルの屋上などに、太陽光発電システムを設置する企業が増えてきました。それにあわせてオール電化を進め、電気温水器やIHクッキングヒーターなどを導入する企業もあります。これらの設置や維持管理も、もちろん電気工事の対象です。
■電気工事に必要な資格
ここまで見てきたように、電気設備はどのような工場やオフィスにも必須の設備です。適切に設置されていなければ業務に支障をきたし、大事故につながることもあります。そのため、電気工事は「電気工事士」という国家資格を保有する人だけが行えるのです。
電気工事士には、一般住宅や小規模商店の工事を行える「第二種電気工事士」と、それに加えて中小工場やビルなどの工事が行える「第一種電気工事士」があります。つまり、工場やビルの電気工事を依頼する場合は、第一種電気工事士の資格を持つ業者に依頼しなければなりません。資格のない人が行う工事は危険な上に、罰せられることもあるので注意が必要です。
一方、電気工事士の資格がなくとも行える基礎的な電気工事もあります。たとえば、電圧36V以下の呼び鈴やインターホンなどの配線工事や、電圧600V以下で使用するソケット・ヒューズ・蓄電池・電力量計といった電気機器の取り付け工事などです。
とはいえ、専門知識のない方にとって、どの工事なら自分で行えるのかの判断は難しいでしょう。迂闊に電気設備を触ると危険なので、無理をせず専門業者に相談するのがおすすめです。平沼電設には、電気工事士の資格保有者が一種、二種ともに在籍しています。さらに、一級電気工事施工管理技士などの資格保有者もおりますので、何でもご相談ください。
■工場の電気工事なら平沼電設へ!
今回ご紹介した内容は、電気工事に関する知識のほんの一部に過ぎません。しかし、これらの知識を知っておくだけでも、業者との打ち合わせがしやすくなります。信頼できる業者を選ぶ際にも役立ち、電気工事の成功につながるのです。まずは、ご自身の工場やオフィスにどのような電気機器があるのか調べるところから始めてみましょう。
平沼電設では茨城県鉾田市を拠点に、関東圏内における工場の電気設備のメンテナンスを請け負っております。長年の実績と安全第一の施工管理で、質の高い工事やメンテナンスをお約束します。電気設備に関して少しでも困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。